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2019-01-21

麦門冬湯・成方切用・巻7下・燥湿門

麦门冬汤
麦門冬湯

治水溢高原,肢体皆肿。
水が高原に溢れ,肢体皆な腫るるを治す。

(《经》曰:三焦者,决渎之官,水道出焉。
(《経》に曰く:三焦とは,決涜の官にて,水道出ずや。

上焦不治,水溢高原,中焦不治,木停中脘。
上焦治らず,水は高原に溢る,中焦治らず,木は中脘に停む。

下焦不治,水蓄膀胱。)
下焦治らず,水は膀胱に蓄す。)

麦门冬(五十枚,姜炒) 粳米(五十粒)
麦門冬(五十枚,姜にて炒む) 粳米(五十粒)

吴鹤皋曰:肺非无为也。
呉鶴皋曰く:肺は無為に非ざるなり。

饮食入胃,游溢精气,上输于脾,脾气散精,上归于肺,通调水道,下输膀胱。
飲食は胃に入り,精気を遊溢し,脾に上輸す,脾気は精を散じ,上は肺に帰す,水道を通調し,膀胱に下輸す。

肺热则失其下降之令,以致水溢高原,淫于皮肤,而为水肿。
肺熱すれば則ち其れ下降の令を失ひ,以て水の高原に溢るるを致す,皮膚に淫りて,水腫と為す。

医罕明此,实脾导水,皆不能愈。
医は此の明メイが罕メッタニナく,脾を実し水を導き,皆な能く愈へず。

故用麦冬清肺,开其下降之源;
故に麦冬を用ひ清肺し,其の下降の源を開く;

粳米益胃,培乎生金之母,此治病必求其本也。
粳米は胃を益し,生金の母を培ふ,此れ治病は必ず其の本に求むなり。

或问此证,何以辨之?
或ひは此の証を問ひ,何イカに以て之を弁ずるか?

曰:肢体皆肿,小腹不急,初起便有喘满,此其候也。
曰く:肢体は皆な腫れ,小腹急せず,初起に便ツイデに喘満有り,此れ其の候キザシなり。

2019-01-20

ひたち漢研

 薬剤師会新年会日程の関係で今月の勉強会は早めに実施した。前回五苓散の処方解説と成方切用や医方集解での考え方などを紹介した。その関連で兄弟方剤とも言える猪苓湯の解説と、成方切用に出てくる医家達の紹介もした。

五苓散は条文で脈浮、基本的に太陽病で薬物も外邪に対応する桂枝の陽を主どっている。猪苓湯は脈沈、陽明病で薬物も内の阿膠、滑石が陰を主っている。その他少陰病の下痢、心煩の成り立ちを解説した。

また湿熱に進む黄疸についても滑石の意義と五苓散の桂枝、朮の瀉湿との違いをもクリアにした。

参考資料として活人や呉昆などの人物の紹介をした。漢方に登場する中国、日本の有名人の資料を皆持っていない、または10年以上前に配布した資料も散逸したというので、改めて後日作成し配布することにした。

資料は山のようにあるのだが、なるべく解説書などに登場する人物にしようと思っている。まず、日本編では50名を目安に、中国編では100名を目安にしたい。
2019-01-20

実脾飲②・成方切用・巻7下・燥湿門

(水病当以健脾为主,使脾实而气运,则水自行。
(水の病は当に健脾を以て主と為す,脾実をして気を運び,則ち水自ら行る。

宜参、苓为君,视所挟证加减,苟徒用利水药,多致不救。
宜しく参、苓にすべく君と為す,視る所に証を挟み加減す,苟イヤシクも徒タだ利水薬を用ふるのみ,多く救へずと致す。

《医贯》曰:治肿满先以脾土为主,宜补中益气汤、六君子汤。
《医貫》に曰く:腫満を治すに先ず脾土を以て主と為す,宜しく補中益気湯、六君子湯にすべし。

或疑水胀喘满而用补剂,不益胀满乎?
或ひは水脹喘満を疑ひて補剤を用ひ,脹満に益とならずや乎?

曰肺气既虚,不可复行其气;肾水既衰,不可复利其水。
曰く肺気が既に虚さば,復た其の気を行るべからず;腎水が既に衰へば,復た其の水を利すべからずと。

服补剂,初觉不快,过时药力得行,渐有条理矣。
補剤を服し,初め不快を覚へ,過ぎたる時に薬力を行り得,漸シダイに条理有るや。

喻嘉言曰:治水以实脾为先,不但阴水为然。
喩嘉言曰く:水を治すに実脾を以て先と為し,但だ陰水ばかりでなく然(正しい)と為す。

然阴水者,少阴肾中之真阳衰微,不能封闭而泛滥无制尔。
陰水を然する者は,少陰の腎中に之れ真陽衰微し,封閉する能はずして無制に氾濫するのみ。

方中不用桂而用厚朴、大腹,尚有可议。)
方中に桂を用ひずして厚朴、大腹を用ふは,尚ほ議すべき有り。)
2019-01-19

実脾飲①・成方切用・巻7下・燥湿門

实脾饮(严氏)
実脾飲(厳氏)

治肢体浮肿,色悴声短,口中不渴,二便通利。
肢体の浮腫にて,色悴れ声短く,口中渇せず,二便通利すを治す。

(脾胃虚寒,土不能制水,故木妄行而浮肿。
(脾胃の虚寒は,土が水を制する能はず,故に木は妄行して浮腫す。

以无郁热,故口不渴,而便不秘,此为阴水。
以て欝熱無く,故に口渇せず,而るに便秘せず,此れ陰水と為す。

严氏曰:治阴水发肿,用此先实脾土。)
厳氏曰く:陰水の発腫を治すに,此を用ひ先ず脾土を実す。)

白术(土炒) 茯苓 甘草(炙) 厚朴(姜炒) 大腹子 草豆蔻 木香 木瓜 附子 黑姜 加姜、枣。
白朮
(土にて炒む) 茯苓 甘草(炙る) 厚朴(姜にて炒む) 大腹子 草豆蔲 木香 木瓜 附子 黒姜 姜、棗を加ふ。

脾虚故以白术、甘草补之,脾寒故以姜、附、草蔻温之,脾湿故以大腹、茯苓利之,脾滞故以木香、厚朴导之。
脾虚するが故に白朮、甘草を以て之を補ひ,脾寒するが故に姜、附、草蔲を以て之を温め,脾湿するが故に大腹、茯苓を以て之を利し,脾滞るが故に木香、厚朴を以て之を導ミチビく。

然土之不足,由于木之有余,木瓜酸温,能于土中泻木,兼能行水,与木香同为平肝之品,使木不克土而肝和,则土能制水而脾实矣。
然り土の不足は,木の有余由りて,木瓜の酸温にて,能く土中に木を瀉し,兼ねて能く行水す,木香と同じ平肝の品と為す,木をして不土を克さずしむ而して肝を和せば,則ち土は能く水を制して脾を実するや。
2019-01-18

実を結ぶか

 毎年中学校で実施している薬物乱用防止講演を、今年は大幅に変えることになった。くすり教室授業を実施していない学校だったので、それをやろうと言うことだ。

一般的には、お上のプログラムに沿って、DVDなどを使用しT&T方式でやるのだが、なかなか学校の行事が多く学校側で尻込みをしていた。

それで、必要性を感じていた俺は、数年前より薬物乱用防止講演の中に「くすり教育」をすこしずつ入れて行った。本来なら薬物乱用防止とくすり教育は別のもので、別個に実施しなければならない。

しかし、現場ではいくら説明しても、両者を一緒だろうという。それで時間をかけて理解してもらうほか無いと、いけないのを判っていながら薬乱講義にこっそりくすり教室を入れ始めた。

最初は1類2類など薬分類陳列が変わった話をきっかけに取扱説明書、くすりの吸収代謝などルートの話をした。

 空気検査に行った時に、養護教諭からくすり教室を薬乱に変えて実施したいと打診された。本来の姿を養護教諭と校長を交えて説明したが、時間が取れないということで、妥協案を説明した。

ともかく、くすり教育を実施したいので、薬乱の日程に当て、本年の薬乱はスルーすることにした。もちろん学校側の時間が取れれば、薬乱を俺や警察、他団体でやってもよいと言っておいた。ただくすり教育は薬剤師でないとできないことも付け加えておいた。

さて、実を結ぶだろうか。養護教諭はペタペタ実験や真っ黒実験などやらせたいみたいだったが、学年全員でやるには無理がある。数カ所で代表者がやる方向で考慮中だ。昨年と一昨年県薬で実習に出ていてよかった。
2019-01-18

疏鑿飲子・成方切用・巻7下・燥湿門

疏凿饮子
疏鑿飲子
(鑿:ゾウ 開ける)

治遍身水肿,喘呼口渴,大小便秘。
遍身の水腫にて,喘呼し口渇き,大小便秘すを治す。

(上证为湿热甚而气实也。
(上証は湿熱甚しくして気実すと為すなり。

此为阳水。
此れ陽水と為す。

阳水见阳证,脉必沉数。
陽水は陽証を見アラハし,脈は必ず沈数なり。

阴水见阴证,脉必沉迟。)
陰水は陰証を見し,脈は必ず沈遅なり。)

羌活 秦艽 槟榔 商陆 椒目 大腹皮 茯苓皮 木通 泽泻 赤小豆 等分。
羌活 秦艽 檳榔 商陸 椒目 大腹皮 茯苓皮 木通 沢瀉 赤小豆 等しく分つ。

加姜皮煎。
姜皮を加へ煎ず。

外而一身尽肿,内而口渴便秘,是上下表里俱病也。
外而ナラば一身尽く腫れ,内而ナラば口渇便秘す,是れ上下表裏倶に病むなり。

羌活、秦艽,解表疏风,使湿以风胜,邪由汗出,而升之于上;
羌活、秦艽は,解表疏風,湿をして風に勝るを以て,邪は汗由り出ず,而して之れ上に升る;

腹皮、苓皮、姜皮辛散淡渗,所以行水于皮肤(皮行皮);
腹皮、苓皮、姜皮は辛散淡滲す,皮膚に水を行らす所以ユエンなり(皮は皮を行る);

商陆、槟榔、椒目、赤豆去胀攻坚,所以行水于腹里;
商陸、檳榔、椒目、赤豆は脹を去り堅を攻む,腹裏に水を行らす所以ユエンなり;

木通泻心肺之水,达于小肠;
木通は心肺の水を瀉し,小腸に達す;

泽泻泻脾肾之水,通于膀胱。
沢瀉は脾腎の水を瀉し,膀胱を通ず。

(二药泻水,实泻火也。)
(二薬は水を瀉し,実に火を瀉すなり。)

上下内外分消其势,亦犹补禹疏江凿河之意也。
上下内外を分け其の勢ひを消し,亦た猶ほ補禹疏江鑿河の意なり。



2019-01-17

相撲協会を背負う男

 稀勢の里が引退になり、残念だ。連続優勝は華々しい記録となり国民を喜ばしてくれた。ありがとう。でもこれから大仕事が残っている。器の大きさから自分の経験を生かして将来の理事長を目指して欲しい。

そして角界の本当の改革を起こして欲しい。稀勢の里の記者会見の顔つきを見てそう感じた。郷土力士は高安が継いでくれるであろう。

 それにしても、今場所は荒れる場所だ。白鵬も勝ってはいるが衰えが誰の目にもはっきりしている。若手が台頭してきているものの、もっと速く世代交代をしなければならないだろう。
2019-01-17

空気検査の留意点

 夜に日立学校薬剤師会主催の「空気検査の留意点」について講義をした。昨年もやっているので、同じでいいからと会長に依頼された。今年新たに入った会員がいるからだそうだ。

一応、空気検査の元となるアスマンとカタの紹介をして、クリモマスターの新旧タイプと麋風速計などデジタル機器類群の説明をした。指導助言の書き方は前会長の荒川先生に具体的にかみくだいてしていただいた。

今回、パワーポインタを使わず、PPTで製作した内容を1枚に大きく印刷し、説明も大きな文字で附加し綴じて配布した。枚数が増え26ページにもなってしまった。そこは両面印刷のカラーレザープリンタで一気に印刷した。とても見やすくわかりやすいと好評だった。自画自賛だ。
hyousi.jpg hyousi2.jpg

2019-01-17

照度

 今回、美術室の照度検査を実施した。前回コンピューター室の特殊教室照度検査の一環だ。問題はなかったが、デジタル照度計の使い方に問題があった。

最近のデジタル照度計では、レンジ幅が大きいので、読みやすくするためか、自動で合致したレンジに変わってしまう。それで桁違いの数字を読んでしまうミスが出た。レンジ切り替えた時の表示が×10とか小さく表示されるのだが、老眼では見落としてしまう。

養護教諭に掛けるいくつと書いてあるのと聞くと、あたしも老眼でこんな小さな文字はわからないわよと言われてしまった。老眼の人は老眼鏡か虫眼鏡が必須だ。

 今回、A棟B棟あるトイレのうちA棟が新しくなったので、B棟とのトイレ照度の比較をしてくれと依頼された。なるほど古いトイレは真っ暗で測定不能。蛍光灯を点灯しても20ルクスまでしか上がらず生徒の不満がわかる。

助言に、明るさを増す工夫をした方がよいと要望を記載した。LEDに変えたり、蛍光管本数を増やしたり、A棟と同様に改築するのが望ましいと。

口頭では、こんな暗い所ではズボンにおしっこかけてしまうよと言った。養護教諭立ち会いで女子トイレも検査したが、女子生徒が何も知らず入ってきてギョッと驚いた顔をした。入り口に検査中の貼り紙をしておくべきだったな。
2019-01-17

空気検査

 中学校空気検査では4階で実施したので、運動不足の俺にとって、3階で息切れてしまった。小学校はまだ3階までなので良いが、高校ではまだまだ上まであるので思いやられる。

中学1年の授業ではお正月なので班ごとに百人一首をやっていた。担任がハンドスピーカーで読み方をしていた。教室内なのでスピーカー使わなくとも届くのにな。

若い先生だったので、百人一首特有の抑揚のある読み方ができなく棒読みだったのはちょっと残念だった。それより家庭では百人一首をやっていないのか、誰一人として上の句だけで下の句の札を取る生徒はいなかった。

でも、少し知識のある生徒が、ちょうちょと聞くと、てふてふを探せと言ってた。なんでーっという子もいてクスッと笑ってしまった。

とにかく、気流がありすぎだった。
プロフィール

SEIROU

Author:SEIROU
薬師くすしのブログへようこそ!
昭和26年生まれの卯年。几帳面でだらしのないA型人間。アマチュア無線3級のラジオ老年だった。漢方家。薬剤師。2女1男の子供と4人の孫を持つ。自分の兄弟も同じ姉2人と俺の3人兄弟。
最近両親を亡くし長老になってしまった。
E-mail oosoneseirou@gmail.com

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