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2021-03-08

(147)呕血·吐脓2-94(R3.3.8)

一脾胃痈:
一脾胃癰:


与肺痈治法略同,但肺痈多由外感风邪而成,故有发表之法。
肺癰治法と略ホぼ同じ,但だ肺癰は外感風邪由り多く而して成る,故に発表の法有り。

脾胃痈,则由湿热酒毒,七情之火内蕴而成,故无发表之法。
脾胃の癰は,則ち湿熱酒毒に由り,七情の火が内蘊して成る,故に発表の法無し。

胃痈初起中脘穴,在脐上四寸,必隐隐作痛。
胃の癰は初め中脘穴に起く,臍上四寸に在り,必ず隠隠と痛みを作ナす。

脾痈初起章门穴(在脐上二寸,旁门六寸。)必隐隐作痛。
脾の癰は初め章門穴(臍上二寸,旁門六寸に在り。)に起く必ず隠隠と痛みを作す。

二病皆食豆而香,其证寒热如疟,皮肤甲错,腹满咽干,治宜攻热下血,热去而血不停,更自何地酿为痈脓哉。
二病は皆な豆を食ひて香る,其の証寒熱瘧の如し,皮膚甲錯し,腹満咽干す,治は宜しく下血の熱を攻め,熱去りて血停トまらずば,更に何自ヨり(自何:何から)地を醸カモし(形成する)癰膿と為すや。

故凡内痈脓未成者,以夺去瘀热为主,丹皮阳治之。
故に凡そ内癰の膿未だ成らざる者は,以瘀熱を奪ひ去るを主と為す,丹皮陽之を治す。

脓已成者,以排为主,脓即水也,逐水即是排脓,赤豆苡仁汤治之。
膿已スデに成る者,排すを以て主と為す,膿は即ち水なり,逐水し即ち是れ排膿す,赤豆苡仁湯にて之を治す。

脓血既去之后,则脏腑空虚。
膿血既に去りたる後,則ち臓腑空虚す。

见火象者,人参固本汤,加黄芪、茯苓,以清补之。
火象を見す者は,人参固本湯に,黄芪、茯苓を加へ,以て之を清補す。

若现虚寒之象,则用六君子汤,加黄芪、当归、煨姜,以温补之。
若し虚寒の象を現はさば,則ち六君子湯,加黄芪、当帰、煨姜を用ふ,以て之を温補す。

方外有方,视其所兼之证,随宜用之,笔楮难尽。
方外に方有り,其の兼ぬる所の証を視る,宜しく之を用ひべくに随ひ,楮カミに筆すに尽し難し。
2021-03-07

(146)呕血·吐脓2-93(R3.3.7)

一肺痈:
一肺癰:


乳上第三根肋骨间,名肺募穴,隐隐疼痛,食豆而香,是痈将成。
乳上の第三根肋骨間,肺の募穴と名づく,隠隠として疼痛す,豆を食ひて香る,是れ癰ヨウ将に成る。

仲景云:风舍于肺,其人则欬,口干喘满,咽燥不渴,时时吐浊沫,时时振寒。
仲景云ふ:風は肺に舍ヤドり,其の人則ち欬す,口乾喘満し,咽燥し渇せず,時時濁沫を吐し,時時振寒す。

热之所过,血为之凝滞,蓄结痈脓,吐如米粥,始萌可救,脓成则死。
熱の過ぐる所,血は之の凝滞と為す,癰膿を蓄結し,米粥の如きを吐す,萌モへ始むるは救ふべし,膿成れば則ち死す。

谓重者肺坏而死。
重き者は肺壊而シて死すと謂ふ。

若肺不坏,亦有可救。
若し肺壊れずば,亦た救ふべき有り。

故仲景又曰:口中辟辟燥欬,胸中隐隐作痛,脉数而实,喘不得卧,鼻塞不闻香臭者,葶苈大枣泻肺汤主之。
故に仲景又た曰く:口中闢闢ヘキヘキと燥欬し,胸中隠隠と痛みを作し,脈数にして実,喘し臥するを得ず,鼻塞し香臭を聞カがず者,亭歴大棗瀉肺湯之を主る。

吐脓如米粥者,甘桔汤主之。
米粥如き膿を吐す者,甘桔湯之を主る。

仲景此论,非谓除此二方,别无治法。
仲景の此の論は,此の二方を除き謂ふに非ず,別に治法無し。

不过分别未成脓者,当泻实,已成脓者,当开结。
未だ膿と成らむ者を分別過せずは,当に実を瀉すべし,已に膿と成る者は,当に結を開くべし。

指示两条门径,使人知所从事。
両条の門径を指し示し,人をして従事す所を知る。

且曰:以此汤主之,明明有加减之法,见于言外。
且つ曰く:以て此の湯之を主る,明明に加減の法有り,言外に見る。

余因即泻实开结二义,推而广之。
余は因て即ち瀉実開結の二義を,推して之を広ぐ。

其成脓者,用通窍活血汤,加麻黄、杏仁、石膏、甘草,从表以泻之。
其の膿成る者は,通竅活血湯,加麻黄、杏仁、石膏、甘草を用ひ,表従り以て之を瀉す。

无表证者,用人参泻肺汤,加葶苈、大枣,从里以泻之。
表証無き者,人参瀉肺湯,加亭歴、大棗を用ふ,裏従り以て之を瀉す。

如病势猛勇,急须外攘内除,则用防风通圣散。
如し病勢猛勇ならば,急ぎ須べからく外攘ジョウ(払いのける)内除ジョし,則ち防風通聖散を用ふ。

三方力量,雄厚于仲景泻实之法,庶尽其量。
三方の力量,仲景瀉実の法に雄厚(どっしりとゆたかな)にて,其の量庶コトゴトく尽くす。

如识力不及,只用甘桔汤,加荆芥、薄荷、杏仁、黄芩,亦许免疚,然而无功。
如し識力及ばずは,只だ甘桔湯,加荊芥、薄荷、杏仁、黄芩を用ふ,亦た疚キュウビョウを免れ許す,然して功無し。

其已成脓者,急须将脓除去。
其れ已に膿と成る者,急ぎ須べからく将に膿を除去すべきなり(急いで膿を除かなければならない)。

高者越之,使从口出,用千金苇茎汤:
高き者は之を越へ,口従り出です,千金葦茎湯を用ふ:

或用瓜蒂散,加冬瓜仁、桃仁、苡仁、栀子;
或ひは瓜蒂散,加冬瓜仁、桃仁、苡仁、梔子を用ふ;

或用泻白散,加黄连、瓜蒌。
或ひは瀉白散,加黄連、瓜蒌を用ふ。

皆取在膈上则吐,使脓远去,以免久延为患。
皆な膈上に在るを取れば則ち吐す,膿をして遠去せしめ,以て久しく延びるを免がる患と為す。

白散尤能吐能下,加升麻、郁金,以助其吐下之机,再加黄芩、瓜蒌,以解其火更善。
白散は尤トクに能く吐し能く下す,升麻、欝金を加へ,以て其の吐下の機キを助く,再サラに黄芩、瓜蒌を加へ,以て其の火を解すに更に善し。

如只须下泻,不宜涌吐,则合甘桔、泻肺二汤,再加赤豆芽、苡仁、防己、瓜蒌、杏仁、知母、枳壳,使从下降;
如し只だ須べからくも下瀉し(でさえあれば腹を下す),宜しく湧吐すべからず,則ち甘桔、瀉肺二湯を合せ,再に赤豆芽、苡仁、防己、瓜蒌、杏仁、知母、枳殻を加へ,下降従り使ふ(下ってから使用する);

或用桔梗宁肺汤,补泻兼行。
或ひは桔梗寧肺湯を用ひ,補瀉兼行す。

如此则于仲景开结之法庶尽,其妙。
如し此れならば則ち仲景開結の法に庶コトゴトク尽く,其れ妙なり。

惟收口之法,仲景未言,然亦可以义例求也。
惟だ収口の法は,仲景未だ言はず,然り亦た義の例を以て求むべけんなり(しかし同じく義の例は求めることができる)。

诸疮生肌,皆用温补。
諸瘡は肌に生ず,皆な温補を用ふ。

肺是金脏,温则助火刑金,只宜清敛以助金令,使金气足,而肺自生,人参清肺汤治之,后服清燥救肺汤以收功。
肺は是れ金の臓,温むれば則ち火を助け金を刑す,只だ宜しく清斂すべし以て金令を助く,金の気足らさしめて,肺自ら生ず,人参清肺湯之を治す,後に清燥救肺湯を服し以て功を収む。
2021-03-06

顔認証

 iPhoneの顔認証を使っている。なかなかの認識度である。マスクをしていて目と,眉だけでも認証してくれ、ほぼパスワードを意識させないでくれる。まあ中には金融関連のアプリでは、マスクを外さないと認識してくれないのもあるけれど。

そうだな、お金に絡むものは簡単に認識されては困るからね。MacBookAirも認証は指認証でパスワードはクリアしてくれる。指紋で認証しているのかな。単なる押しボタンなので静脈を見ているわけではあるまい。静脈認証ならカメラレンズでないといけないもんな。

iPhoneでもレンズに指を当てて静脈を見て脈拍血圧などを測定するアプリも出ているらしい。血中の酸素濃度も測定できるのかな。写真家にとってはレンズに指を当てるなんてとんでもないと抵抗を感じるだろう。その点、顔認証や瞳認証はベターである。

 そこで、厚労省はマイナンバーカードで顔認証を医療機関に導入するアナウンスをしている。薬局向けには顔認証の機器導入の補助を42万ほどの上限でするという。その期限が今月末までなのだが、レセコンをメーカー製品でない紙レセプト扱いの薬局は切り捨てられてしまった。

挙げ句の果て、参加できない理由を選んで回答せよと言ってきている。基本的には3年後までに顔認証導入を6割を目標と上から目線でおふれを出している。ふざけるなよな、勝手に色々なハードルを上げておいて、大手医療機器メーカーから献金でもいっぱいもらっているのかと疑ってしまう。

ジェネリック率にしても8割以上に制覇率を上げて、その結果が大手後発品メーカーにしわ寄せがかかり、製造停止に追い込んだ。まあ、その会社もやり方がでたらめで仕方が無いけれどね。今までお上もわかっていただろうにジェネリック追い風で甘く見逃していたのだろう。

影響力は大きい。その会社の品目を買いだめするにしても、4月から薬価が変わる下がる率が高いので困るのは患者だ。医師もジェネリックを使わないと決めることが増えるだろう。なぜ国会では野党が追及しないのか。

この世は矛盾に充ちている。コロナ禍のワクチンにしても、大幅に日本に入ってこないのは明白だ。国産のワクチンが作れないのも日本政府の体質にある。責任を下の役人にかぶせ詰め腹を切らせる報道を何度見ただろう。今年は選挙があるので、よくよく考えて投票しなければならないな。

 選挙ポスターがでかい顔認証に見えてくる。
2021-03-06

(145)呕血·吐脓2-92(R3.3.6)

吐脓
吐膿

脓者血之变也。
膿とは血の変なり。

血不阻气,气不战血,则血气调和,疮疖不生。
血は気を阻せず,気は血と戦はず,則ち血気調和し,瘡癤ソウセツ(できもの)生ぜす。

血滞气则凝结为痛,气蒸血则腐化成脓。
血は気滞トドコオらば則ち凝結し痛と為す,気は血蒸ムして則ち腐化し膿と成る。

躯壳外者易治,至于吐脓,则出于脏腑之内,其证最危。
躯殻の外は治し易し,吐膿に至らば,則ち臓腑の内に出で,其の証最も危し。

在中焦以下,则便脓,在中焦以上,则吐脓,夫人身之气,乃水所化。
中焦以下に在り,則ち膿を便す(便ツイに膿す),中焦以上に在り,則ち膿を吐す,夫れ人身の気,乃ち水の化す所なり。

气即水也,故血得气之变蒸,亦化而为水。
気は即ち水なり,故に血は気の変を得て蒸し,亦化して水と為る。

不名曰水,而名曰脓者,以其本系血质虽化为水,而较水更浓也,当其未化,则仍是血,消瘀则脓自不生。
水と曰くに名づけず,而るに膿と曰くに名づく者は,其の本を以て血質に系り化し水と為すと雖も,而も水と較カクし更に濃ノウなり,当に其れ未だ化せず,則ち仍カサネて是れ血なり,瘀消ゆれば則ち膿自ら生ぜず。

及其既化,则同于水,逐水则脓自排去。
及び其れ既に化せば,則ち水に同じ,水を逐トぐれば則ち膿自ら排し去る。
2021-03-05

(144)呕血·零腥2-91(R3.3.5)

零腥
零腥

零腥者,吐出星点,黄白色,细如米粟,大如豆粒,气极腥臭,杂在漩唾之中,而非漩唾,乃吐血之后,血分瘀热所化。
零腥とは,星点を吐出す,黄白色,細く米粟の如し,大なるは豆粒の如し,気極まりて腥臭す,雑は漩唾エンダ(漩:うずまき)の中に在り,而るに漩唾に非ず,乃ち吐血の後,血分の瘀熱が化す所なり。

或未吐血之前,血分之热化为星点,先吐星点,后乃吐血,总系血分瘀热变化而成,治宜清热化血,降气消痰。
或ひは未だ吐血せずの前,血分の熱化し星点と為る,先マず星点を吐し,後に乃ソコで吐血す,総じて血分瘀熱変化に系りて成す,治は清熱化血,降気消痰に宜し。

以其似痰,必假痰气而生故也。
以て其の痰に似たるは,必ず仮カリの痰気にて生ず故なり。

在未吐血之前,而见零腥者,总以降气消痰为主。
未だ吐血せずの前に在りて,零腥を見アラはす者は,総じて降気を以て消痰すを主と為す。

盖此时血尚未动,但当治其气分,气分清,而零腥自除,豁痰丸治之,小柴胡汤亦治之。
蓋し此の時の血尚ほ未だ動かず,但だ当に其の気分を治し,気分清して,零腥自ら除かる,豁痰丸にて之を治す,小柴胡湯も亦た之を治す。

在既吐血之后,而零腥见者,总以清热化血为主。
既に吐血の後に在りて,零腥見はる者は,総じて清熱化血を以て主と為す。

以其在吐血之后,乃瘀血壅热而出,故宜兼治瘀血,太平丸治之,生地黄散亦治之。
以て其れ吐血の後に在り,乃ち瘀血壅熱して出ずる,故に宜しく瘀血を治すを兼ぬる,太平丸にて之を治し,生地黄散も亦た之を治す。

此证古书不载,吾临证往往遇之,因撰其名,而论列之,以补血证之缺。
此の証古書に載らず,吾れ証に臨み往往之に遇ふ,因て其の名を撰びて,之を列し論ず,以て血証の之れを欠くを補ふ。
2021-03-04

(143)呕血·大衄2-90(R3.3.4)

大衄
大衄

大衄者,九窍出血之名也。
大衄とは,九竅出血の名なり。

此非疫疠,即中大毒。
此れ疫癘に非ず,即ち大毒に中アタる。

人身止此九窍,而九窍皆乱,危亡之证,法在不治。
人身は此れ九竅に止みて,九竅皆な乱れ,危亡の証,不治在りと法マネる。

惟有猝然惊恐,而九窍出血者,可用朱砂安经丸,加发灰治之。
惟だ猝然驚恐有り,而して九竅出血する者,朱砂安経丸を用ふべし,発灰を加へ之を治す。
2021-03-03

(142)呕血·舌衄2-89(R3.3.3)

舌衄
舌衄


舌乃心之苗,观小儿吐舌弄舌,木舌重舌,皆以去心经风火为主,则知舌衄,皆是心火亢盛,血为热逼而渗出也。
舌は乃ち心の苗,小児の吐舌弄舌を観るに,木舌重舌,皆な心経風火を去るを以て主と為す,則ち舌衄,皆な是れ心火亢盛し,血は熱逼ハクして滲出と為すを知るなり。

治法总宜清泄心火,导赤饮,加黄连、大力、连翘、蒲黄、牛膝、元参治之。
治法は総じて宜しく心火を清泄す,導赤飲,加黄連、大力、連翹、蒲黄、牛膝、元参にて之を治すべし。

舌肿胀,衄血多者,为火太盛,泻心汤主之。
舌の腫脹,衄血多き者は,火太盛と為す,瀉心湯之を主る。

心烦神昏者,安神丸,加童便血余灰治之。
心煩神昏する者は,安神丸,加童便血余灰にて之を治す。

夫舌虽心之苗,然口乃胃之门户,舌在口中,胃火薰之,亦能出血。
夫れ舌は心の苗と雖も,然り口は乃ち胃の門戸,舌は口中に在り,胃火は之を薰じ,亦た能く出血す。

大便秘者,玉烛散,加银花治之。
大便秘する者は,玉燭散,加銀花にて之を治す。

口渴兼发热者,竹叶石膏汤,加蒲黄、藕节治之。
口渇に発熱を兼ぬる者は,竹葉石膏湯,加蒲黄、藕節にて之を治す。

舌本乃肝脉所络,舌下渗血,肝之邪热,四物汤,加桃仁、红花、炒栀、丹皮、牛膝、赤苓,重则宜用当归芦荟丸,龙胆泻肝汤。
舌本は乃ち肝脈の絡カラむ所,舌下の滲血は,肝の邪熱,四物湯,加桃仁、紅花、炒梔、丹皮、牛膝、赤苓にす,重くれば則ち宜しく当帰芦薈丸,竜胆瀉肝湯を用ふべし。

盖舌衄虽同,而此外所见之证,必显有分别,故分心、胃、肝三经治之,非强为区别也。
蓋し舌衄は同じと雖も,而して此れ外は見る所の証,必ず顕アキラカに分別有り,故に心、胃、肝の三経を分け之を治す,強ムリ非セず区別と為すなり。

外治之法,与齿衄同。
外治の法,歯衄と同じに与ふ。
2021-03-02

(141)呕血·齿衄2-88(R3.3.2)

以上两条,所论齿龈虚实,二证均属于火,有火中挟风者,宜加防风、白芷。
上を以て両条は,論ず所歯齦虚実,二証は均しく火に属し,火中に風を挟む有る者は,宜しく防風、白芷を加ふべし。

火中挟湿者,宜加防己、木通。
火中に湿を挟む者は,宜しく防己、木通を加ふべし。

亦有肾虚火旺,齿豁血渗,以及睡则流血,醒则血止者,皆阴虚,血不藏之故,统以六味地黄汤,加牛膝、二冬、碎补、蒲黄。
亦た腎虚火旺有り,歯豁サけ血滲ニジみ,以及オヨび睡せば則ち流血し,醒サめば則ち血止む者は,皆な陰虚にて,血蔵せざるの故,統じて六味地黄湯,加牛膝、二冬、砕補、蒲黄を以てす。

上盛下虚,火不归元,尺脉微弱,寸脉浮大者,加桂附。
上盛下虚し,火が元に帰せず,尺脈微弱にして,寸脈浮大なる者は,桂附を加ふ。

外治之法:宜用冷水漱口,取血周冷则凝之义。
外治の法:宜しく冷水を用ひ口を漱ススぎ,血を取り周りを冷して則ち之を凝すの義なり。

醋漱,取酸以收之之义。
酢にて漱ユスぎ,酸を取る以て之を収オサむるの義なり。

百草霜糁,十灰散糁,取血见黑则止,亦以清降其火,火降则血降也。
百草霜を糁サン(ひきわり)じ,十灰散を糁じ,血を取り黒見アラはれば則ち止トドむ,亦た以て其の火を清降す,火降るれば則ち血降オるなり。

枯矾、五倍子、蚯蚓,同为末糁,更能固牙。
枯礬、五倍子、蚯蚓ミミズ,同じ糁に末と為し,更に能く牙を固む。
2021-03-01

(140)呕血·齿衄2-87(R3.3.1)

齿衄
歯衄


齿虽属肾,而满口之中,皆属于胃,以口乃胃之门户故也。
歯は腎に属すと雖も,而して口の中に満ミつ,皆な胃に属し,口を以て乃ち胃の門戸故へなり。

牙床尤为胃经脉络所绕,故凡血,皆是胃火上炎,血随火动,治法总以清理胃火为主。
牙床は尤トクに胃経脈絡の繞ふ所と為す,故に凡て血,皆な是れ胃火上炎せば,血も火動に随す,治法は総じて胃火を清理すを以て主と為す。

胃中实火,火渴龈肿,发热便闭,脉洪数者,通脾泻胃汤,加蒲黄藕节治之。
胃中の実火にて,火渇し齦腫れ,発熱便閉し,脈洪数なる者は,通脾瀉胃湯,加蒲黄藕節にて之を治す。

如大便不闭者,不须下利,但用清凉解之,犀角地黄汤,加葛根、贯仲、枳壳、莱菔汁。
如し大便不閉なる者,須らく下利させず,但だ清涼を用ひ,犀角地黄湯,加葛根、貫仲、枳殻、莱菔汁にて之を解す。

胃中虚火,口燥龈糜其脉细数,血不足者,宜甘露饮,加蒲黄以止衄,玉女煎,引胃火以下行,兼滋其阴。
胃中虚火は,口燥齦糜タダレ其の脈細数,血不足する者,宜しく甘露飲,加蒲黄にすべし以て衄を止む,玉女煎,胃火を引き以て下行す,兼ね其の陰を滋す。
2021-02-28

(139)呕血·耳衄2-86(R3.2.28)

耳衄
耳衄

耳中出血,谓之耳衄。
耳中の出血,之を耳衄と謂ふ。

肾开窍于耳,而肾脉却不能上头。
腎は耳に開竅す,而るに腎脈は却ケレドも頭に上る能はず。

肾与心交,假心之府小肠之脉,上贯于耳,为司听之神,所居。
腎は心と交を与ふ,心の府小腸の脈を仮イトマす,上は耳に貫き,聴の神を司ると為し,居る所なり。

其形如珠,皮膜包裹真水,是为神之所出,声之所入,内通于脑,为空虚之府,他物不得而扰之。
其の形は珠の如し,皮膜は真水を包裹ツツみ,是れ神の出ずる所と為す,声の入る所,内は脳に通ず,空虚の府と為す,他物を得ずして之を擾ふ。

即或肾虚,阴火上冲,则为耳鸣,神水不足,则为耳聋,亦断无血从此出者。
即ち或ひは腎虚にて,陰火上衝せば,則ち耳鳴と為す,神水不足せば,則ち耳聾と為す,亦た無血を断じ此れ従り出ずる者なり。

其有血从耳出者,则以足少阳胆脉,绕耳前后,手少阳三焦之脉入耳,相火旺,挟肝气上逆,及小肠相火内动,因得挟血妄行。
其れ血耳従り出ず有らば,則ち足の少陽胆脈を以て,耳の前後を繞ひ,手の少陽三焦の脈にて耳に入る,相火旺し,肝気を挟み上逆し,及び小腸相火内動し,因て血の妄行を挟み得る。

或因瘟疫躁怒,火气横行,肆走空窍,衄出于耳。
或ひは瘟疫躁怒に因り,火気横行し,肆キママに空竅を走り,衄は耳に出ずる。

总系实邪,不关虚劳。
総じて実邪に系り,虚労に関せず。

治法总宜治三焦,胆肝与小肠经,自无不愈。
治法は総じて宜しく三焦,胆肝と小腸経を治すべし,自ら癒へざるは無し(必ず自癒す)。

小柴胡汤,加五苓散统治之。
小柴胡湯,加五苓散之を統治す。

分治肝胆,宜龙胆泻肝汤;
肝胆を治し分くに,宜しく竜胆瀉肝湯にすべし;

治三焦,柴胡梅连散;
三焦を治すは,柴胡梅連散にす;

治小肠宜导赤饮,加黄芩、黄连、薄荷、川芎。
小腸を治すに宜しく導赤飲,加黄芩、黄連、薄荷、川芎にすべし。

三经皆司相火,治法大抵相同。
三経は皆な相火を司る,治法は大抵相ひ同じ。

愈后,皆宜常服六味地黄汤,补水济火。
癒へたる後,皆な宜しく常に六味地黄湯を服し,水を補ひ火を済スクふ。

外治法:用十灰散,吹耳中。
外治法:十灰散を用ひ,耳中に吹く。

麝香、龙骨末和吹耳中。
麝香、竜骨末を和し耳中に吹く。

壁钱窠烧灰吹入。
壁銭(平蜘蛛)の窠を灰に焼きて吹き入る。

燕窠泥涂耳前后。
燕窠の泥を耳前後に塗る。
プロフィール

SEIROU

Author:SEIROU
薬師くすしのブログへようこそ!
昭和26年生まれの卯年。几帳面でだらしのないA型人間。アマチュア無線3級のラジオ老年だった。漢方家。薬剤師。2女1男の子供と6人の孫を持つ。自分の兄弟も同じ姉2人と俺の3人兄弟。
最近両親を亡くし長老になってしまった。
E-mail oosoneseirou@gmail.com

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