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2018-08-17

姜附白通湯②・成方切用・巻6下・去寒門

内外协攻,务在一时之内,令得阴散阳回,身温不冷,次用附姜归桂汤。
内外協攻し,一時之に内に在るに務め,陰散し陽を回すを得せしめ,身温りて冷へず,次に附姜帰桂湯を用ふ。

喻嘉言曰:寒中少阴,行其严令,埋没微阳,肌肤冻裂无汗,而丧神守。
喩嘉言曰く:寒中の少陰は,其の厳令を行り,微陽を埋没す,肌膚は凍裂し汗無くして,神守を喪す。

急用附子、干姜,加葱白以散—寒,加猪胆汁引入阴分。
急ぎ附子、乾姜を用ひ,葱白を加へ以て―寒を散じ,猪胆汁を加へ陰分に引き入る。

然恐药力不胜,熨葱灼艾,外内协攻,乃足破其坚凝,少缓须臾,必无及矣。
然も恐らく薬力が勝てず,葱を熨し艾を灼ヤき,外内協攻し,乃ち其の堅凝を破るに足り,少し須臾(しばらく)に緩め,必ず及び無しや。

又曰:用姜、附以胜阴复阳者,取飞骑突入重围,搴旗树帜,使既散之阳,望帜急趋,顷之复合尔。
又た曰く:姜、附を用ひ以て陰に勝ち陽を復す者は,飛騎を取り重囲に突入し,旗の樹幟を搴フき,既にして之の陽を散ずしめ,急ぎ趨スグに幟を望み,之の頃に合せ複すのみ。

不知此义者,加增药味,和合成汤,反牵制其雄入之势,必至药缓无功矣。
此の義を知らざる者は,薬味を増し加へ,合せ和し湯と成り,反て其の雄が入る勢を牽制し,必ず薬を緩め無功に至らすや。

2018-08-16

姜附白通湯①・成方切用・巻6下・去寒門

姜附白通汤
姜附白通湯


治暴卒中寒,厥逆呕吐,泻利色清,气冷肌肤凛栗,无汗,盛阴没阳之证。
暴卒の中寒にて,厥逆嘔吐し,瀉利し色は清スみ,気冷し肌膚は凜栗
(身震い)し,汗無く,陰盛陽没の証を治す。

 附子
(炮,去皮脐) 干姜(炮,五钱) 葱白(五茎,取汁) 猪胆(大者,半枚) 用,水二大盏,煎附、姜二味至一盏,入葱汁,并猪胆汁和匀服。
 附子
(炮じ,皮臍を去る) 乾姜(炮じる,五銭) 葱白(五茎,汁を取る) 猪胆(大なる者,半枚) 用ひ,水二大盞,附、姜二味を煎じ一盞に至り,葱汁,並びに猪胆汁を入れ均しく和して服す。

再用葱一大握,以带轻束,切去两头,留二寸许,以一面熨热,安脐上,用熨斗盛炭火,熨葱白上面,取其热气从脐入腹。
再び葱一大握を用ひ,以て軽き束に帯び,両頭を切り去り,二寸許バカりに留め,以て一面に熱に熨ノし,臍上に安アンじ,熨斗を用ひて炭火を盛り,葱白上面を熨し,其の熱気を取り臍従り腹に入る。

甚者,连熨二三饼,又甚者,再用艾柱灸关元、气海,各二、三十壮。
甚しき者は,二三餅を連ね熨しし,又た甚しき者は,再び艾柱を用ひ関元、気海,各二、三十壮を灸す。


(脐下一寸五分名气海,二寸名丹田,三寸名关元)
(臍下一寸五分を気海と名づけ,二寸を丹田と名づけ,三寸を関元と名づく)(丹田と関元:関元カンゲンは丹田タンデンの場所にあるといわれている。丹田とは「気の田」の意味)
2018-08-15

白通加人尿猪胆汁湯③・成方切用・巻6下・去寒門

(以热治寒,以寒治热,为正治。
(熱を以て寒を治す,寒を以て熱を治す,正治と為す。

以热治热,以寒治寒,为反治,亦曰从治,谓从其性而伏之也。
熱を以て熱を治す,寒を以て寒を治す,反治と為す,亦た従治と曰く,其の性従り而るに之を伏すと謂ふなり。

按:厥有阴阳二证,阴厥者,身凉不渴,脉迟细而微;
按ずるに:厥に陰陽の二証有り,陰厥とは,身涼しく渇せず,脈遅細にして微なり;

阳厥者,阳热极而反厥,虽厥而烦渴谵妄,身复时温而脉数也。
陽厥とは,陽熱極めて反て厥し,厥と雖も而るに煩渇譫妄し,身は時に温み復して脈数なり。

若阳厥极深,至于身冷,脉微欲绝,为热极,而将死矣。
若し陽厥極めて深く,身冷に至らば,脈微にして絶へんと欲し,熱極と為し,而るに将に死すべしや。

急以大承气下之,则厥愈。
急ぎ大承気を以て之を下し,則ち厥愈ゆ。

所谓寒药反能生脉,而令身暖也。
所謂イワユる寒薬の反て脈を生かす能へ,而るに身をして暖めしむなり。

若以热药助其阳,则阴气暴绝而死矣。
若し熱薬を以て其の陽を助くば,則ち陰気は暴ニワカに絶へて死すや。

阴厥用白通四逆汤,亦须急投,缓则无及。)
陰厥には白通四逆湯を用ひ,亦た須べからく急ぎ投じ,緩むれば則ち及ぶに無し。)
2018-08-14

白通加人尿猪胆汁湯②・成方切用・巻6下・去寒門

 葱白(四茎) 干姜(一两) 附子(一枚,炮) 人尿(五合) 猪胆汁(一合) 加减法,同四逆汤。
 葱白
(四茎) 乾姜(一両) 附子(一枚,炮じる) 人尿(五合) 猪胆汁(一合) 加減法は,四逆湯に同じ。

葱白之辛,以通阳气。
葱白の辛,以て陽気を通ず。

姜附之热,以散阴寒。
姜附の熱,以て陰寒を散ず。

此白通汤也。
此れ白通湯なり。

服而不应者,乃阴盛格拒乎阳,药不能达少阴,故加人尿、猪胆汁为引,取其与阴同类。
服するも応ぜざる者は,乃ち陰盛にて格は陽を拒み,薬は少陰に達する能はず,故に人尿、猪胆汁を加へ引きと為し,其の陰と同類を取る。

下咽之后,冷体既消,热性便发,情且不违,而致大益。
咽ノみ下クダしたる後に,冷体は既に消へ,熱性が便ち発し,情は且つ違タガワずして,大ひなる益を致す。

《经》曰:逆而从之,从而逆之,正者正治,反者反治,此之谓也。
《経》に曰く:逆して之に従ひ,従ひて之に逆す,正の者は正治し,反の者は反治す,之を此れ謂ふなり。

2018-08-13

白通加人尿猪胆汁湯①・成方切用・巻6下・去寒門

白通加人尿猪胆汁汤(仲景)
白通加人尿猪胆汁湯(仲景)

治少阴病;下利脉微者,与白通汤,利不止,厥逆无脉,干呕而烦,服此汤后,脉暴出者死,微续者生。
少陰病を治す;下利し脈微なる者は,白通湯を与へ,利止まず,厥逆し脈無く,乾嘔して煩す,此の湯を服したる後,脈暴ニワカに出ずる者は死す,微ワズカに続く者は生く。

(肾者,胃之关也。
(腎とは,胃の関なり。

前阴利水,后阴利谷,寒邪客之,则不能禁固,故下利也。
前陰は水を利し,後陰は谷を利す,寒邪が之に客せば,則ち固む禁コタふる能はず,故に下利するなり。

与白通汤,复阳散寒。
白通湯を与へ,陽を復し散寒す。

服后利不止,厥逆无脉,干呕烦者,寒气太甚,内为格拒,阳气逆乱也。
服したる後に利止まず,厥逆し脈無く,乾嘔し煩する者は,寒気甚ハナハだ太く,内は格カク(窮キワみ)と為すを拒み,陽気は逆乱するなり。

服此汤后,脉暴出者,正气因发泄而脱也,故死。
此の湯を服したる後,脈が暴ニワカに出ずる者は,正気は泄を発するに因りて脱するなり,故に死す。

脉微续者,阳气渐复也,故生。)
脈微にして続く者は,陽気が漸シダイに復するなり,故に生イく。)
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SEIROU

Author:SEIROU
薬師くすしのブログへようこそ!
昭和26年生まれの卯年。几帳面でだらしのないA型人間。アマチュア無線3級のラジオ老年だった。漢方家。薬剤師。2女1男の子供と4人の孫を持つ。自分の兄弟も同じ姉2人と俺の3人兄弟。
最近両親を亡くし長老になってしまった。
E-mail oosoneseirou@gmail.com

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