2018-05-25

通痺散・成方切用・巻6上・袪風門

通痹散
通痺散

治腰以下至足,风寒湿三气,合而成痹。
腰以下から足に至り,風寒湿の三気,合して痺と成るを治す。

两足至脐冷如冰,不能自举。
両足から臍に至り冰の如く冷へ,自ら挙がる能はず。

或因酒热立冷水中,久成此疾。
或ひは酒は熱きに因り冷水中に立ち,久しく成れば此の疾なり。

天麻 独活 当归 川芎 白术 藁本
(等分) 末之。
天麻 独活 当帰 川芎 白朮 藁本
(等しく分つ) 之を末とす。

每服二钱热酒调下。
服む毎に二銭を熱き酒にて調ひて下む。

此方因风寒湿三气,混合入于阴股,其邪已过于营卫。
此の方は風寒湿の三気に因り,混合し陰股に入る,其の邪は已に営衛を過ぐ。

故变桂枝五物之制,而用此散,缓缓分出其邪也。
故に桂枝五物の制に変へて,此の散を用ふ,緩緩に其の邪を分け出だすなり。
2018-05-24

十味剉散・成方切用・巻6上・袪風門

十味剉散
十味剉散

治在臂之痹,又治中风,血弱臂痛,连及筋骨,举动难支。
臂に在る痺を治す,又た中風にて,血弱く臂痛し,筋骨に連及し,挙動に支へ難しを治す。

附子
(炮) 黄芪 当归 白芍(一钱) 川芎 防风 白术(七分) 茯苓 肉桂(五分) 熟地(酒洗,焙干) 二钱姜三片,枣二枚,临卧服。
附子
(炮ず) 黄蓍 当帰 白芍(一銭) 川芎 防風 白朮(七分) 茯苓 肉桂(五分) 熟地(酒にて洗ふ,焙りて乾す) 二銭を 姜三片,棗二枚にて,臥に臨みて服す。

按:臂痛,乃筋脉不舒,体盛者可去其筋脉中之风。
按ずるに:臂痛は,乃ち筋脈の不舒にて,体盛なる者は其の筋脈中の風を去るべし。

然既已血痹,所受风燥之累不浅。
然り既に血痺已ヤみ,風燥を受くる所は之れ累し浅からず。

故取此方养血之中,加附子之力,通其阳气,而用防风,反佐黄芪,出其分肉腠理之风也。
故に此方養血の中に取り,附子の力を加へ,其の陽気を通し,而るに防風を用ひ,黄蓍を反佐し,其の腠理の風を分肉し出すなり。
2018-05-23

桂枝五物湯・成方切用・巻6上・袪風門

桂枝五物汤
桂枝五物湯

治在上之痹。
上に在る痺を治す。

方见卷三上,桂枝汤附方内。
方は巻三上の,桂枝湯附方内を見よ。

此乃《金匮》治血痹之方也,血痹而用桂枝汤加黄芪,以其风邪独胜,风性上行,故其痹在上也。
此れ乃ち《金匱》の血痺を治す方なり,血痺而ナラば桂枝湯加黄蓍を用ふ,以て其の風邪は独タだ勝つ,風の性は上行す,故に其の痺は上に在るなり。

其脉微涩,寸口关上小紧,紧处乃邪着之验也。
其の脈は微渋にして,寸口関上に小緊す,緊の処は乃ち邪が着き之を験ムクウなり。
(験:兆候)

然又曰:寸口关上微,尺中小紧,外证身体不仁,如风痹状,此方主之。
然り又た曰く:寸口関上は微,尺中は小緊は,外証し身体不仁し,風痺の状の如し,此の方は之を主る。

又可见风性善行,随其或上或下,又皆主以此方矣。
又た風性は善く行るに見られ,其れに随して或は上へ或ひは下へ,又た皆な此の方を以て主るや。

(桂枝汤,为中风一证群方之祖,不但中络,即中经、中腑、中脏药中,皆当加入本方。
(桂枝湯は,中風の一証群方の祖と為す,但だ中に絡せず,即ち中経、中腑、中臓と中に薬す,皆な当に本方を加入すべし。

以风从外入者,究竟必驱从外出故也。
風を以て外従り入る者は,究竟サスガに必ず外従り駆け出ずる故へなり。

后人竟用续命汤加减,此方置之不录,未免得流忘源矣,又况源流俱失者哉。)
後人は竟モッパら続命湯加減を用ふ,此の方は之に置ひて録せず,未だ流を得るを免れず源を忘るるや,又た況イハンや源流を倶に失ふ者をや。)
2018-05-22

烏頭粥・成方切用・巻6上・袪風門

乌头粥
烏頭粥

治痹在手足,风淫末疾,并治风寒湿麻木不仁。
痺が手足に在るを治す,風は末を淫す疾にて,並びに風寒湿の麻木不仁を治す。

(此粥大治手足不遂,及肿痛不能举者,宜服此预防之。)
(此の粥は大ひに手足遂らざるを治し,及び腫痛み挙げる能はざる者は,宜しく此を服し之を預防す。)

乌头(生研为末) 每用香熟白晚米二合,入药末四钱,以砂罐煮作稀粥,不可太稠。
烏頭
(生を研じて末と為す) 用ふる毎に香熟な白き晩米二合を,薬末四銭に入れ,砂缶を以て煮て稀き粥を作る,太く稠するべからず。

下生姜汁一匙,白蜜三匙,搅匀,空心温啜之为佳。
生姜汁一匙を下れ,白蜜三匙,均しく攪し,空心に温め之を啜るを佳と為す。

如中湿多,更加苡仁末三钱。
如し中に湿多ければ,更に苡仁末三銭を加ふ。

按:四肢为诸阳之本,本根之地,阳气先已不用,况周身经络之末乎。
按ずるに:四肢は諸陽の本と為し,本は之の地を根とし,陽気は先ず已に用ひず,況んや周身の経絡の末をや。

故用乌头合谷味,先从营卫所生之地注入,俾四末之阳,以渐而充也。
故に烏頭を用ひて谷味に合せ,先ず営衛の生ずる所の地より注入し,四末の陽に俾サせ,以て漸シダイに充つるなり。
2018-05-21

人参補気湯・成方切用・巻6上・袪風門

人参补气汤
人参補気湯

治手指麻木。
手指の麻木を治す。

人参:黄芪
(二钱) 升麻 柴胡 芍药 生甘草 炙甘草 五味子(五分)
人参:黄蓍(二銭) 升麻 柴胡 芍薬 生甘草 炙甘草 五味子(五分)

按:诸阳起于指,手指麻木,风已见端。
按ずるに:諸もろの陽は指に起く,手指の麻木は,風が已に端に見らる。

宜亟补其气,以御外入之风,故用此为绸缪计也。
宜しく其の気を補ふを亟イソぎ,以て之の風外より入るを御す,故に此を用ひ綢繆テンメンの計と為すなり。
(綢繆計:事前に準備して計算する)
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SEIROU

Author:SEIROU
薬師くすしのブログへようこそ!
昭和26年生まれの卯年。几帳面でだらしのないA型人間。アマチュア無線3級のラジオ老年だった。漢方家。薬剤師。2女1男の子供と4人の孫を持つ。自分の兄弟も同じ姉2人と俺の3人兄弟。
最近両親を亡くし長老になってしまった。
E-mail oosoneseirou@gmail.com

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