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2018-10-09

黒錫丹③・成方切用・巻6下・去寒門

喻嘉言曰:此方用黑锡水之精,硫黄火之精,二味结成灵砂为君,诸香燥纯阳之药为臣,用金铃子苦寒一味为反佐;
喩嘉言曰く:此の方は黒錫にて水の精を,硫黄にて火の精を用ひ,二味が結成したる霊砂を君と為す,諸もろの香燥純陽の薬を臣と為し,金鈴子の苦寒一味を用ひて反佐と為す;

用沉香引入至阴之分为使。
沈香を用ひて陰の分に至るに引入れ使と為す。

凡遇阴火逆冲,真阳暴脱,气喘痰鸣之急证,舍此药再无他法可施。
凡そ陰火に遇へば逆衝し,真陽暴脱し,気喘痰鳴の急証なり,此の薬を捨て再び他法無くば施す可し。

昌每用小囊佩带随身,恐遇急证,不及取药,且欲以吾身元气,温养其药,藉手效灵,厥功历历可纪。
昌サカンに随身の小嚢佩帯に用ふる毎に,恐らく急証に遇ひ,薬に取るに及ばず,且つ吾身を以て元気を欲し,其の薬を温養し,手の霊を効すを藉りて,厥功は暦暦レキ
(ひとつひとつ)と紀すべし。

即如小儿布痘,与此药迥不相值,然每有攻之太过,如用蜈蚣、穿山甲、桑虫之类,其痘虽勃然而起,然头面遍身,肿如瓜匏,疮形湿烂难干,乃至真阳上越,气喘痰鸣,儿医撒手骇去,昌投此丸,领其阳气下入阴中,旋以大剂地黄汤峻补其阴,以留恋夫真阳,肌肤之热反清,肿反消,湿烂反干而成厚魇,如此而全活者,不知凡几。
即ち如へば小児の布痘は,此の薬と迥ハルカに相ひ値はず,然も之を攻む太過有る毎に,如し蜈蚣、穿山甲、桑虫の類を用ひ,其の痘勃然とすと雖も而して起き,然も頭面遍身に,瓜匏ユウガオの如く腫れ,瘡形は湿爛にして乾き難く,乃ち真陽上越に至り,気喘痰鳴し,児医は手を撒サンじ去ら駭チらし,昌サカンに此の丸を投じ,其の陽気を陰中に下入するに領ミチビき,大剤の地黄湯を以て其の陰を峻補するに旋カエり,以て夫の真陽を留恋し,肌膚の熱は反て清し,腫は反て消へ,湿爛は反て乾して而ち厚魘と成り,如し此にして而も全活する者は,幾イクラか凡スベて知らず
(不知凡幾:はかりしれない)

因附本项下,以广用方者之识。
附本の項下に因り,方を広用する者を以ての識なり。

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SEIROU

Author:SEIROU
薬師くすしのブログへようこそ!
昭和26年生まれの卯年。几帳面でだらしのないA型人間。アマチュア無線3級のラジオ老年だった。漢方家。薬剤師。2女1男の子供と4人の孫を持つ。自分の兄弟も同じ姉2人と俺の3人兄弟。
最近両親を亡くし長老になってしまった。
E-mail oosoneseirou@gmail.com

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